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【中国語コース】1年生が「春節」イベントを体験しました
今日は太陰暦の2017年1月1日。中国では「春節(チュンジエ )」といい、太陽暦の元日以上に盛り上がります。毎年恒例となった中国語コース1年生の横浜中華街「春節」イベント体験ですが、今年は幸いにも土曜日と重なったことで当日に訪問することが出来ました。
「関帝廟」。ここは『三国志』の登場人物である関羽(関帝・関聖帝君・関帝聖君ともいう)を祀る廟です。三国時代の蜀の武将である関羽は信義や義侠心に厚い人物として名高く、後の世の民衆によって様々な伝承や信仰が産まれました。特に「義に厚い」とされる事から関羽は商売の神様として祭られる事が多く、世界中の華僑コミュニティにおいては商売の繁盛を願い、その居住区に祠を立てるようになりました。今では世界中のチャイナタウンで関帝廟を見ることが出来ます。
「媽祖廟」。航海と漁業の守護神である媽祖(天上聖母・天妃娘娘・海神娘娘・媽祖菩薩ともいう)を祀る廟です。媽祖は宋代に実在した女性の黙娘が神となったものとされています。
黙娘は16歳の頃に神通力を得て村人の病を治すなどの奇跡を起こし、「通賢霊女」と呼ばれ崇められました。その後、28歳の時に父親が海難に遭い行方不明となってしまいます。
悲嘆した黙娘は旅に出て、その後は峨嵋山の山頂で仙人に誘われて神となったといわれています。横浜中華街の媽祖廟には他にも縁結びの神様である月下老人、安産神様である臨水夫人と註生娘娘、学問の神様である文昌帝君など複数の神様が祀られており、春節に限らず1年中、常に参拝客で賑わっています。
春節の午後には伝統の獅子舞「採青(ツァイチン)」が行われます。色鮮やかな5頭の獅子がそれぞれ、中華街のお店の商売繁盛や五穀豊穣を祈って「獅子舞」を披露します。
獅子は銅鑼や太鼓に合わせてお店の外や中で激しく踊ります。最後には店先につるされた祝儀袋の「紅包(ホンパオ)」をくわえ取ると爆竹が鳴り響き、観衆も大いに盛り上がるのです。