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【イタリア長期留学⑬】Buona Pasqua!ハッピー イースター!
イタリアに長期留学中の荒木さんの留学記⑬をお届けします。
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ごきげんよう
日本でも可愛いうさぎなどで馴染みのある行事“イースター“を実際にイタリアでも体験しました。
“イースター“はキリスト教の復活祭のことでイタリア語でPASQUA(パスクア)といいます。十字架にかけられて死んだイエス・キリストが3日目に復活したことを記念する宗教的な祝日で、イタリアでは国民の祝日です。キリスト教徒にとっては、一番大切な日です。
正確には、復活祭に向けてカーニバルの終了日から四旬節(復活祭までの40日間)が始まります。敬虔な家庭では、金曜日は肉類を避けるなど小断食を行います。
カーニバル(謝肉祭)の本来の意味とは、四旬節の節制生活前に思いっきり楽しむ期間です。クリスマス期間の終了(1月6日)からカーニバル期間が始まりますので、クリスマスからパスクアまでずっと一連の行事が続いているということになります。
スーパーなどで大きな包み紙に包まれて販売されている大きなイースターエッグの殻部分はチョコレートでできており、中にはおもちゃなどが入っています。子どもたちにとっては、パスクアのお楽しみの一つです。
大きさに反して重さは200gくらいの軽いものもありました。
PASQUA当日、ホストファミリーが用意してくださったイースターエッグ(Uova di pasqua)を割ると中からPASQUA限定のマスコットやアクセサリーなどが出てきました。日本でもチョコエッグ等は馴染みがありますが、両手で持つようなサイズのチョコエッグは初めてだったのでとてもワクワクしました。
休日にホストファミリーとヴェネツィアに観光に行きました。
ヴェネツィアは“水の都“や“地中海の女王“とも呼ばれていて各国の商人が行き交う国際都市となったイタリア北部に位置する都市です。運河が縦横に走り、世界中から観光客が訪れる人気の観光地となっています。ヴェネツィアの街並みは、そのまま世界遺産にも登録されており、歴史と芸術が息づく街として知られています。
ゴンドラに乗ってヴェネツィアを見渡した時、まるで異世界にいるような美しい景色に引き込まれる感覚で時間があっという間でした。
サン・マルコ広場
ヴェネツィアの中心的存在となっているサン・マルコ広場。「世界一美しい広場」と称され、広場一帯は世界遺産にも登録されています。サン・マルコ寺院やドゥカーレ宮殿、コッレール博物館、ヴェネツィア最古のカフェであるカフェ・フローリアンなどヴェネツィアを代表する観光スポットに面し、旅行者からはヴェネツィア観光の拠点の地として親しまれています。
ドゥカーレ宮殿
ドゥカーレ宮殿は元々、ヴェネツィア共和国の総監督兼政庁であった建築物です。現在その内部は美術館として利用され、あの有名なヴェネツィア映画祭の会場にもなっています。黄金の階段やライオンの口など様々な見所がありますが、中でも必見なのはティントレット作の『天国』。大評議会の間の壁一面に描かれたこちらの作品は、世界一大きい油絵として知られています。
溜め息橋
ドゥカーレ宮殿の尋問室から隣の牢獄とを結んでいる橋で、名前の由来も、独房へと入れられる囚人がこの橋を渡る時、その窓から見えるヴェネツィアの美しい風景を目にし、これが外を眺める最後と思い溜め息をついた、ということから“溜め息橋“と名付けられたといわれています。